売却中の中古マンションは、レインズという不動産業者専用のデータベースに登録されます。レインズ経由で他の不動産会社から連絡が来るので、掲載は必須です。
レインズの概要についてはこちらの記事をご覧ください。
売り出し開始後はレインズへの掲載状況を確認しよう
ひょっとしたら自分の売り出し中のマンションがレインズに登録されていないのではないかと心配な方は、取引状況(ステータス)管理機能を活用しましょう。
現在、自分のマンションがどういう風にレインズに登録されているか確認できます。
取引状況(ステータス)管理とは?
レインズの取引状況(ステータス)管理は、一般消費者を保護するために2016年の1月に導入された新しい機能です。売却依頼をしている中古マンションがレインズ上でどう登録されているかを取引状況(ステータス)という項目で売主本人が確認できます。
取引状況ステータスには以下の3種類があります。
- 公開中:他の不動産業者から問い合わせを受付けている状態
- 書面による購入申込みあり:不動産業者が書面による購入申込みを受けた状態
- 売主都合で一時紹介停止中:売却依頼主の事情により一時的に物件を紹介できない状態
これが自分の考えている状況と違っていれば、すぐに不動産業者に連絡をしましょう。また、購入申込みを受けた際には2日程度は情報反映が遅くなることもあるので、注意してください。
レインズの取引状況ステータスを確認する方法
レインズに登録されたら、登録証明書を不動産会社経由で受け取ります。その紙の下部に、「本物件のレインズ登録内容をインターネットでご確認頂けます。」と登録内容確認用のURL・確認用ID・パスワードが記載されています。
この情報を使ってインターネット経由でログインして確認します。
レインズはパソコン(インターネットエクスプローラー)でのアクセスが推奨されています。しかし、表示崩れの可能性がありますが、他のブラウザやスマートフォンでもログイン・閲覧は可能です。
また、朝7時から夜23時しか使えないので、深夜に確認はできません。お盆時期(8月14日~17日)と年末年始(12月28日~1月5日)もシステムメンテナンスのため利用できないので注意してください。
ログイン画面は地域別に下記の4つに分かれています。カッコ内の都道府県を参考にしてください。
- 東日本レインズ
(北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、東京、埼玉、千葉、神奈川、山梨、長野、新潟)
参考 東日本レインズログイン画面 - 中部レインズ
(富山、石川、福井、岐阜、静岡、愛知、三重)
参考 中部レインズログイン画面 - 近畿レインズ
(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
参考 近畿レインズログイン画面 - 西日本レインズ
(鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)
参考 西日本レインズログイン画面
ログインすると、物件概要や図面画像などが確認できます。
「取引状況」と「取引状況の補足」がどうなっているのかまずはチェックしましょう。売り出し中なら普通は「公開中」になっているはずです。
また、物件情報についても内容が誤っていないか一つずつチェックしましょう。修正は不動産業者しかできないので、誤りを見つけたらすぐに連絡しましょう。
「取引状況」については、定期的にログインしてチェックしておくと安心です。
不動産会社がレインズに載せたくないのは両手仲介を狙いたいから
不動産会社が依頼された物件をレインズに載せなかったり、購入希望者がいるように見せかけたりする理由は、両手仲介を狙いたいからです。
売主を担当する不動産会社がいるように、買主にも担当の不動産会社があります。それぞれ別の不動産会社がいる状態での売買仲介のことを片手仲介と言います。そして、売主も買主も同じ不動産会社が担当する状態の売買仲介を両手仲介と呼びます。
単純に考えると、片手仲介だと売主からしか仲介手数料を得られませんが、両手仲介なら売主と買主からもらえるので、2倍の利益が出る計算になります。
手間はそれほど変わらないので、なるべくなら両手仲介にしたいと考えるのです。
両手仲介について詳しくはこちら。
マンション売却の両手仲介と片手仲介を知っておこう
両手仲介にこだわる悪質な不動産会社はレインズ経由で買い手が来てほしくないので、レインズに登録しなかったり、登録を遅らせたり、商談中と嘘を言ったりして、物件情報をなるべく外部に漏らさないようにします。これを囲い込みと言います。
しかし、2016年からは取引状況(ステータス)管理が始まって、これまでより両手仲介狙いの囲い込みはやりにくくなったはずです。とはいえ、取引状況の情報反映までには2日かかることがあると明記されているので、口が上手い営業マンなら他社からの紹介を断って両手仲介を狙うケースはあるかもしれません。
もし疑わしいようなら、依頼している不動産会社を変更する方が早いでしょう。
不動産会社の変更についてはこちらの記事で説明しています。
不動産業者の変更を考える人へ(メリット・違約金・解約方法)
まとめ
以前は不動産業者しかレインズを見られませんでしたが、取引状況(ステータス)管理が2016年1月から始まり、売主も掲載内容をいつでもチェックできるようになりました。
売り出し中は定期的にログインして、「取引状況」の項目が両手取引狙いの不自然な内容になっていないかチェックしてみましょう。
また、物件概要や図面なども確認できるので、実際のデータと相違がないか、一度は自分の眼で見ておきましょう。
もしレインズの登録証明書をもらっていない場合は要注意です。そういう不動産会社は隠蔽体質があるか、手続きにミスが多いか。いずれにせよ大切なマンション売却を任せておくのは心配です。不動産業者の変更も検討しましょう。
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