分譲マンションを購入した価格には、新築であるだけで数百万円もの値段が上乗せされています。これを新築プレミアムと言います。
売り出し価格を考えるときには新築プレミアムを考慮しておきましょう。
新築プレミアムとは
新築プレミアムとは、新しい分譲マンションの価格に「新築である」という理由で上乗せされている金額のことです。
新築プレミアムの金額は、販売価格の15%から30%に及ぶこともあります。5000万円のマンションなら、750万円から1500万円が新築プレミアムで上乗せされているのです。
新築プレミアムは、分譲マンションの宣伝費用の分が本来の物件の価値に上乗せされているとも捉えられます。きれいな広告を新聞に入れたり、豪華なモデルルームを作ったりする費用を新築で買う人たちで負担しているのです。
また、新築で誰も住んだことのない状態に価値を感じる人が多いため、多少高くても買うからこそ新築プレミアムが存在できます。
新築プレミアム分はマンションに入居した瞬間に値下がりしていると考える
マンションを購入して入居すれば、もうそこは新築ではありません。その時点で新築プレミアムはなくなり、マンションの資産価値は15%から30%下落します。
そのため、なんらかの理由で築1年や築2年でマンションを売却しようと思ったら、分譲価格から新築プレミアムを引いた金額でしか売れません。
購入した金額が頭に残っているとかなりつらいかもしれませんが、分譲マンションの価格に新築プレミアムが含まれている以上、仕方ありません。
売り出し価格は購入金額ではなく相場で決めよう
中古マンションの売り出し価格を決めるのは売主です。査定額がいくら安くても「この金額で売り出したい」と売主が言えば、その価格で中古マンション市場に並びます。
しかし、新築という価値を失ったマンションを分譲時の価格で売るのは非常に難しいでしょう。相当な人気エリアでないと購入金額に近い価格で売却するのは不可能です。
新築プレミアムのことを意識して、新築に入居するという楽しみを味わったと割り切り、相場に従って売り出し価格を決めましょう。その方が結果的に早く、高く売れます。
マンション売却で売り出し価格を決めるのはとにかく相場です。買う人がいなければ売買は成り立ちません。
売り出し価格の決め方についてはこちらの記事も参考にしてください。
マンション売却の売り出し価格は、売却までの期限・住宅ローン残高・相場の3点から決めよう
まとめ
新築プレミアムは購入時には気にならなくても、売却時には重石となってのしかかってきます。新築に入居する楽しさと引き替えに支払うには高すぎる金額かもしれません。
だからと言って、相場からかけ離れた売り出し価格では、マンションは売却できません。
割り切って、相場に従った売り出し価格を付けることを意識しましょう。
いくらくらいで売れるか過去の取引事例や相場を知りたいなら、一括査定を利用してみましょう。不動産業者なら中古マンションの成約価格はかんたんに調べられます。
一括査定サービスについてはこちらの記事で解説しています。
マンション売却一括査定サービスのメリット・デメリット
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理由1.街の不動産屋だと何百万円も損する!?
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「早く売りたい!」「高く売りたい!」と考えるなら、売却が得意な会社に任せるのが一番です。
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