内覧には必ず立ち会わなければいけないわけではありません。依頼した不動産業者に鍵を預けて、対応をお願いすることも可能です。
しかし、特別な理由がない限りは立ち会うべきです。
すでに空室にしている場合などは面倒に思うかもしれませんが、住んでいた人にしか分からないことがあるので、極力立ち会うようにしましょう。
その上で、この記事では奥様ひとりで立ち会うのがベストな理由を説明します。
内覧には「購入希望者」と「不動産業者」が来る
内覧では、「購入希望者」の他に「不動産業者」が来ます。
不動産業者は、買主側と売主側で2社来ることもありますし、どちらか1社という可能性もあります。
売主としては、自分の依頼している不動産業者には来てもらいたいと思いますが、予定が合わないなどの理由で内覧に立ち会ってもらえないケースもあります。
奥様ひとりでの対応で、初対面の「購入希望者」と依頼していない「不動産業者」が来るのは抵抗があると思いますので、自分たちが依頼している不動産業者が対応できないときは内覧日時をずらしてもらうようにするといいでしょう。
丁寧な不動産業者なら内覧には立ち会ってくれるはずです。もしこのあたりの対応がいまいちに感じたら、仲介業者の変更も検討してみてください。
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内覧の立ち会いは奥様ひとりがいい理由
1.購入希望者の気を遣わせないため
内覧は、他人の部屋に上がっていろいろ見せてもらうものなので、見る方もそれなりに気を遣います。
旦那さんという男性がいるとそれだけで威圧感が出る可能性があります。
また、子どもやペットが走り回っていても購入希望者は気になります。
内覧者はマンションのすべての部屋を見たいのに、
- 寝室には夫がいる
- 洋室には子どもがいる
という状況では落ち着いて見られませんよね。
「集中して内覧できなかったし、やめておこうか」
という風に考えられては損です。
内覧でいろいろ室内を見られるのは嫌かもしれませんが、購入希望者も気を遣った上で見ているというのを意識して、できる限り自由にしてもらいましょう。
旦那さんには子どもやペットを連れて外出してもらうのが理想です。
2.奥様の方が質問に丁寧に答えられるから(住環境・設備)
内覧は部屋を見るだけではありません。購入希望者にとっては住人に質問して得られる情報も内覧の大きな成果なのです。
多いのは住環境についての質問。
買い物に行くスーパーのことや子どもの通学についてなど、奥様の方が多くのことを把握している家庭が多いと思います。
それらに丁寧に具体的に答えられれば、購入希望者は実際に暮らすためのイメージがしやすく、売却にも結びつきやすいでしょう。
また、室内の設備面でも奥様の方が詳しいことが多いはずです。台所の設備はほとんどの家庭で奥様が詳しいと思いますし、よく聞かれるポイントでもあります。
購入希望者が夫婦で訪れている場合には、相手の奥様と話が盛り上がることもあるでしょう。不思議なことに買うのはマンションでも、良い人が住んでいた部屋を買いたいと思うものです。
3.時間の融通がききやすいから
平日の夜に内覧が入ったとき、旦那さんが立ち会おうとすると、残業があって無理な場合もあります。そういう内覧をお断りしてしまうと売れる機会を逃してしまいます。
内覧はできる限り受け入れるべきです。多くの人が見に来れば、それだけ売れる可能性が上がります。
共働きのご家庭も多いので、単純には言えませんが、奥様の方が急な場合でも融通がききやすいと思います。
また、休日は旦那さん、平日は奥様という風にしてしまうと、伝える情報に差が出てきてしまうのでおすすめできません。
いつ内覧が入っても同じ情報を伝えられるように、基本的に奥様が内覧に対応すると決めておくのがおすすめです。
金額の話や残置物(置いていくもの)の話は不動産業者を通してもらう
内覧中に購入希望者から、
「少しなら値引きできますか?」
「この照明は置いて行かれるんでしょうか?」
などの質問を受ける可能性があります。
こうした質問にも奥様ひとりなら、
「主人と相談してみないと何とも言えないので」
とはぐらかすことが容易です。
あとで「言った言わない」の問題に発展する可能性を考えて、こうした内容は不動産業者を通すようにお願いしましょう。
原則として契約書に書かれたことがすべてですが、
「内覧のときにはこう言っていたじゃないですか」
というクレームが入る可能性をなくすために、特に金額と残置物については答えられないという態度を貫いてください。
置いていくものが早めに決まっていれば、それはハッキリと答えられます。
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まとめ
内見に立ち会うのは奥様ひとりの方がメリットが多いので勧めていますが、ひとりではどうしても不安という場合には夫婦で対応するのももちろんアリです。
その場合には、旦那さんはなるべく愛想良く、購入希望者に気を遣わせないように心がけましょう。
大事なことは、
- 内覧者に気を遣わせないこと
- 質問にきちんと答えること
です。
良い内覧で希望どおりの売却ができるようにがんばってください。
内覧に際しては以下の記事も参考になります。
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