
photo credit: House/Home Inspection via photopin (license)
ホームインスペクションという言葉をご存知でしょうか。
日本語で言えば住宅診断、つまりおうちの点検のことです。
東日本大震災の影響もあってか、ご自身の住まいに強い関心を持たれる方が増えてきた流れの中、ホームインスペクションが注目を集めはじめています。
主に中古マンションの購入者側が使うサービスだったホームインスペクションを、売却する側があらかじめ実施しておくことも増え、攻めの売却の手段として有効になっています。
この記事の目次
ホームインスペクションがなぜ今注目されているのか
皆さんは、今ご自身がお住まいになっているマンションがどんな状態か具体的に把握していますか?
- 屋根や外壁はあとどれくらいもつのか
- 今後雨漏りの心配はないのか
- 耐震強度は問題ないのか
- 壁や柱の内側がは腐っていないのか
これらは一般消費者ではなかなか判断できず、専門家がホームインスペクションを実施しなければわかりません。昨今では、震度の大きな地震が頻発しているため、揺れによって建物や土台などに微妙な影響を与えている恐れもあります。
これらを確認せずに売却するという事は、メディカルチェックを受けずにプロ契約を結ぶのと同じくらいもともと無謀な行為なのです。
また、買主からすれば、いくら見た目がきれいな建物だとしても、中古マンションの場合は目に見えない部分が本当に大丈夫なのだろうか、と心配になるはずです。マイホームは一生に1度の大きな買い物とも言われています。つまり、人生においてどんなものを買うよりも「慎重」になるはずです。
これらを解決するのが「ホームインスペクション」です。
ホームインスペクションとは、言わば建物にとっての「健康診断」です。
今の建物の状態を住宅診断士(ホームインスペクター)などの専門家が診断し、その結果を報告書(レポート)としてまとめます。
そのレポートをもとにリフォームを施して売却してもいいですし、売却活動中は、その報告書を購入希望者に確認してもらうことで、不安を解消してもらえます。
また、購入希望者は買ったあとにどんなリフォームをすべきかもわかります。
ホームインスペクションの費用はほとんどの場合10万円以下で実施でき、数千万円にのぼる売却価格から考えれば、安いものです。
ホームインスペクションの診断ポイント
中古マンションでのホームインスペクションの主なチェックポイントは以下の通りです。
- 床
- 天井
- 壁
- ベランダ(バルコニー)
- 玄関
- 床下
- 天井裏
- 排水
- 屋上や外壁などの共用部分(可能な部分まで)
ホームインスペクターの探し方
ホームインスペクター(住宅診断士)は日本ホームインスペクターズ協会のホームページから探せます。
参考 日本ホームインスペクターズ協会また、耐震診断も含めて実施する場合は、1級建築士のいる建築事務所に依頼するのがおすすめです 。
住宅診断の実施には公的な資格は必要ありませんが、日本ホームインスペクターズ協会のホームページからは公認ホームインスペクターの民間資格を取得している人が探せるので、安心できる業者が見つけられるでしょう。
ホームインスペクションの最大の魅力、それは取引の安全の確保
中古物件の場合は、新築以上に建物引き渡し後のトラブルが多く発生します。それは建物自体がある程度老朽化しているという問題もありますが、一番の要因は「予想外の欠陥」が発覚するからです。
例えば、引き渡しをしてからすぐに雨漏りが発生したり、少しの地震で建物が傾いたり。
中古物件の売買では、瑕疵(欠陥のこと)が発覚することが多いため、不動産取引の現場では、「瑕疵担保責任」を免除する条項を契約書にかならず盛り込みます。そのため、よほどのことがない限り、売主は買主からクレームを受けることはありません。
ホームインスペクションを実施していれば、そもそもこうした事態が起こる可能性が低くなります。
買主にとってはあらかじめ建物の状態を正確に把握することができるため、購入後予想外のトラブルに見舞われる心配がなくなるのです。
トラブルが予防できることは売主にとってもありがたいでしょう。
不動産取引において最も重要なことは「知らなかった」をなくすこと
マンション売買に限らず、不動産取引で大事なことは「知らなかった」をなくすことです。
不動産取引において発生するトラブルの大半は、
「そんなこと買う前には知らなかった」
これにつきるのです。
ホームインスペクションを実施することで、たとえ古い物件だとしても建物の状態をあらかじめ正確に買主に対して正確に知らせることができます。そのため「知らなかった」という状態は発生しません。
これこそが、ホームインスペクションのもつ最大のメリットであり、重要な役割なのです。
まとめ
横浜市の傾斜マンション問題などでマンションの見えない部分の安全性を多くの人が気にするようになっています。
多くの人が心配するからこそ、中古マンション市場でホームインスペクション実施済みという特徴は、大きな強みになります。
買い手の安心につなげて、早く高く売却を成功させるために、ホームインスペクションを実施することを検討してみましょう。
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