マンション売却では、どんなに適切な売り出し価格を付けても、どんなに綿密な広告戦略を立てても、全く売れないということがあります。
そんな状況を打開するために最も効果があるのが価格の値下げです。
ただ、なんとなく値下げするのはもったいないこと。値下げ時期にも良いタイミングがあります。
この記事では、効果的な値下げ時期のタイミングについてまとめました。
売れない時は売れない
査定もしっかり行い、相場と照らし合わせ、適切な価格を付けた。
でも売れない。
実際、こういう事態になっているマンションは多いものです。
売れない理由のひとつに、時期の問題があります。
消費税の増税や景気の後退局面でマンションを売り出しても、消費意欲が落ち込んでいるため、売れない可能性が高いでしょう。
また、マンションの耐震偽装など、マイナスの報道がされている時にも、やはり売りにくくなります。
売れないときはじっと我慢することも大事です。どうしても早く売りたい場合に値下げを検討するようにしましょう。
どれくらいの期間売れなければ値下げを考えるべきか?
マンションを売り出しても、その情報が広く知れ渡るまでにある程度の時間がかかります。
マンション売却のスタート時には、まず仲介業者がレインズに登録し、同時に大手の中古マンション情報サイトにも登録します。
売り出し開始後はレインズへの掲載状況を確認しよう
有名不動産売買ポータルサイトへの掲載を確認しよう(SUUMO、ホームズ、athome、ヤフー不動産etc)
そして、折り込みチラシやポスティングを使って地道に情報を広げます。
チラシ配布(ポスティング)や新聞折り込みで近隣にアピールしよう
これらをすべて終えるのに2週間は必要です。
その後、ようやく問い合わせや内覧などの反響が出てくるはずですが、それが早くてだいたい数週間。
このように最初の2週間から1ヶ月くらいまでの期間は、売れない可能性の方が高いのです。
そして、媒介契約の期間が終わる3ヶ月間で、売却が決まらなかった場合にはじめて値下げについて考えましょう。
内覧希望の問い合わせなどの反響もない場合はもう少し早めに動いてもいいでしょう。
マンション売却で反響なしの解決策
もちろん最初から仲介業者と話し合い、「○ヶ月以内に購入希望者が現れなければ○○○万円値下げする」と決めておいても良いと思いますが、反響がある場合には柔軟に変更してもいいでしょう。当初の予定通りに適用する必要はありません。
まずは、どの段階で売却へのルートが止まっているかを把握することが重要です。
- 問い合わせなどの反響もないのか
- 内覧まで来ても購入に結びつかないのか
この2つは同じようで全く違います。
内覧まで来ているなら、そこから購入に至らない原因を突き止めて、それに応じて対応を考えていきましょう。
効果的な値下げの方法は?
効果的な値下げの方法としては、時期に合わせて値下げをするという方法があります。
マンションが1年で一番売れるのは1月から3月。新年度に合わせて新居を購入しようとする人が増えるため、この時期によくマンションが売れると言われています。
この時期はどこの業者も値下げは考えません。そのため、逆にこの時期に値下げをするとものすごくインパクトを与えます。
普通、値下げは売れなくなる時期である5月以降に行うものですが、一番売れる時期に行うからこそ、値下げの効果を最大限引き出すことができます。
また、値下げする場合、価格に端数を出すようにするのが効果的だとも言われています。
心理的に人間は、端数がある方が安いと感じるそうです。そのためマンションの価格は、2980万円とか5890万円とか端数をわざと出るようにしているのです。値下げするのですからこれを使わない手はありません。
まとめ
中古マンションを売却する人が年々増えてきて、これまでの相場に沿った価格をつけても売れない可能性が高くなってきました。
売れない可能性を前提に販売戦略を練っていかなければいけません。
どのタイミングで値下げするか、よく考えて最大限効果を引き出せるように行いましょう。
なんとなく業者の言いなりにならず、自分でしっかり考えて決断していってほしいところです。
両手仲介で物件の囲い込みをしている業者ほど値下げを迫ってくるので、要注意です。下記の記事を読んで対策しておいてください。
マンション売却の両手仲介と片手仲介を知っておこう
マンション売却では「物件の囲い込み」にも要注意
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