マンション売却の両手仲介と片手仲介を知っておこう

photo credit: friends via photopin (license)

photo credit: friends via photopin (license)

不動産業界独自の用語に、「両手仲介」「片手仲介」というものがあります。

個人が土地やマンションなどの不動産を売却する際には、不動産業者に依頼するのが一般的です。不動産業者は、賃貸物件や売買物件の仲介をすることで、その手数料を受け取ります。この手数料のことを「仲介手数料」と呼びます。

この仲介手数料の受け取り方に「片手仲介」と「両手仲介」の2種類があります。

マンション売却の際には、この2種類の仲介の仕組みを理解しておくことが大切です。特に、両手仲介には様々なリスクが潜んでいますので、予め注意しなければなりません。

ポイント1:片手仲介と両手仲介

まずは、それぞれの仲介の仕組みを見ていきましょう。

片手仲介(共同仲介)

片手仲介は、一番多い不動産取引のケースです。

不動産会社が売主側と買主側にそれぞれ別の会社が入って行う形態が片手仲介です。

双方の不動産会社が売主、買主それぞれの立場と利益を考えて、相手方と交渉を行い売買を成立させていきます。売買契約が成立すると売主は売主側の不動産会社に、買主は買主側の不動産会社に仲介手数料を支払います。

この取引で不動産会社が受け取る仲介手数料のことを指して、不動産業界用語で「片手」と言ったりします。

物件の引渡しが終わった後に何かトラブルなどが発生した場合には、取引を担当した不動産会社2社が共同して責任を負い処理をするので、売主、買主にとっては負担やストレスの少ない取引とも言えます。

両手仲介(単独仲介)

片手仲介とは違い、不動産取引に関わる不動産会社が1社のみという場合があります。これを「両手仲介」と呼びます。

両手仲介は、取引を担当する1社の不動産会社が売主、買主双方を代理して売買をまとめていくことになります。売買が成立すると不動産会社は売主からも買主からも仲介手数料を受け取ることができます。

これを不動産業界では「両手」と呼んでいます。

両手仲介は片手仲介の2倍の仲介手数料が1件の取引で得られることになり、不動産会社にとっては一番魅力的な取引といえます。

ポイント2:両手仲介の問題点

両手仲介は、売主にとって大きな問題があります。

マンション売却する場合に絞って考えてみましょう。

両手仲介の場合、上でも説明したとおり、売買に関わる会社が1社だけなので、売買が成立した際、売主も買主もその不動産会社に仲介手数料を支払うことになります。

ということは、両手仲介を成立させて仲介手数料をたくさん受け取るために、他の業者にお客さんを取られないよう、意図的に売買情報を隠したり、十分な宣伝活動をしなかったりというケースがありえるのです。

もし他の不動産会社から問い合わせがあっても、断ってしまうこともあります。

こうした行為は「囲い込み」と呼ばれ、昨今問題視されています。

また、両手仲介の問題点はこれだけには留まりません。相場より安く売却してしまう恐れもあるのです。売却を頼んだ不動産会社が、他社経由で売ることになる前に、少しでも早く自社経由で両手仲介を決めようとして、相場よりも安く売ってしまおうと画策する可能性があります。

例えば、売主が3000万円での売却を希望していても、A不動産が見つけてきた購入希望者が、2500万円までしか予算を出せなかったとします。この時、良心的な不動産業者ならば別の購入希望者を探すために動きますが、両手仲介を狙う不動産業者はすぐに売ってしまおうと売主を急かします。

「現在2500万円で購入を希望しているお客様がいますが、このお客様を逃してしまうと、またしばらく購入希望者が現れない可能性が高いので、2500万円で売却するのが良い選択です」

などと言いくるめ、売主にとって不利な契約を勧めてくるのです。

さらに最悪のケースも考えられます。B不動産のお客さんは3000万円で購入してもよいと言っているにも関わらず、両手仲介の手数料が欲しいばかりに、自社が探してきた2500万円のお客さんを優先させる可能性すらあります。

もし、このことに気づかずに売却してしまったら、売主は500万円も損をすることになるのです。

不動産会社の立場からすると、値下げせずに片手仲介で売却を決めるより、値下げしてでも両手仲介に持って行く方が儲かるのです。この構造のせいで、買主の予算に合わせるために、「囲い込み」をして値下げを勧めてくるような問題も起こっています。

「囲い込み」についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

マンション売却では「物件の囲い込み」にも要注意
「囲い込み」は売主が損をする許されない行為です。レインズのステータス管理が導入されれば、「囲い込み」の心配は減るはずです。それまでの間に使える防止策も合わせて説明しています。

まとめ

このように不動産の取引には、「片手仲介」と「両手仲介」があり、それに対する仲介手数料が、不動産会社の立場からすると倍も違ってきます。不自然に早く売買契約を迫ってくる不動産業者は要注意です。両手仲介を狙っている危険性があります。

通常、片手か両手かについては、不動産業者が募集を依頼した売主に予め説明するところではないので、不動産業者を見極める事は簡単ではありません。パターンとしては、片手仲介のみでやっているところは少ないので、片手と両手どちらでも公平に扱ってくれる業者に依頼する事が重要です。

見極める方法として、まず「専任媒介契約」を交わしたあとに、必ず「不動産流通機構(レインズシステム)」に情報登録したことを示す「登録証明書」を貰いましょう。

専任媒介契約を交わした場合は、レインズへの登録は「義務化」されています。そしてレインズに登録したという事は、他の不動産業者に買主斡旋を求めているという事になりますので、「片手仲介」となる可能性が高まります。

通常、すぐに売れるような安い販売価格で依頼しない限りは、法令を遵守している不動産業者であればレインズに登録してくれます。

レインズについては詳しくはこちらで解説しています。

売り出し開始後はレインズへの掲載状況を確認しよう
レインズへの登録はマンション売却活動の中でとても大事なことです。レインズの制度や役割を説明しています。

このように広く買い主を募集してくれた上でも、なお依頼した不動産業者が両手仲介で決めるのであれば、それは本当にその不動産業者の「営業力」があったという事で納得できるでしょう。

  マンション売却には、HOME4Uで一括査定を利用するのがお勧めです。

理由1.街の不動産屋だと何百万円も損する!?

街の不動産屋さんに売却依頼するのは危険です!近所の不動産屋さんはマンション売却が得意じゃありません!

マンションは一生に何度もない高額なもの。ちょっとしたことが大きな損につながります。値下げや宣伝の方法がマズイと、売却価格が何百万円も安くなってしまいます。

理由2.HOME4U参加の不動産屋は売却に強い!

HOME4Uにはマンションを売却したい人が集まります。

サービス申し込み後、査定金額や内容をもらって業者を比べます。

つまり、参加業者からすれば、他の不動産屋と提案で勝負して、売却したい人からの依頼を勝ち取らなくてはいけないのです。

だからこそ、売却が得意な会社だけが集まっています。

早く売りたい!」「高く売りたい!」と考えるなら、売却が得意な会社に任せるのが一番です。

理由3.一括査定で相場を知っておくのが売却成功のコツ!

マンションの価格が適正かどうかはカンタンには分かりません。売却が終わってから「もっと高く売れたかも……!?」と後悔する人も多いんです。

一括査定を利用すると、最大6社の査定価格が出て、自分のマンションがいくらで売れるか相場が分かります

あとで後悔しないためにも、マンション売却のスタートは一括査定がオススメです。

HOME4Uマンション一括査定のサービス内容を見る

  東京・神奈川・埼玉・千葉の方はソニー不動産にも査定してもらおう!

ソニー不動産は一括査定では選べない。

ソニーが始めた不動産会社として有名なソニー不動産。独自のメリットがあるので、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)のマンションを売却するなら一度査定してほしい会社です!

しかし、HOME4Uの一括査定には参加していないので、個別に申し込みが必要です。

売りたい人のためだけに働いてくれる売却エージェントサービスがスゴい!

ソニー不動産独自のメリットが売却エージェントサービスです。

一般的なマンション売買では、売主と買主をそれぞれ別の不動産会社が担当します。しかし、同じ不動産会社が両方の担当をするケースがあります。

売主と買主から仲介手数料を受け取れるため、できれば他社からは買ってほしくないとまで考えます。

売り手の立場で見ると、値下がり売却期間の長期化につながるので、避けたい状況です。

ソニー不動産の売却エージェントサービスは、このような両方の代理を禁止されていて、売りたい人のためだけに働いてくれます。詳しくは下記のソニー不動産のページで図解されています。分かりやすい動画もあるので一度チェックしてみてください。

ソニー不動産のサービス内容を見る


『不動産会社の選び方』のカテゴリーの記事をもっと読みたい方はこちらからどうぞ!